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勉強は「お金」と「心技体」、それらのバランスが整って初めて実現できるもの、と田所氏は語る。健康第一、無理のしすぎにはご注意を。

健康系の仕事術と関連して、「普段から、自分の持つ仕事のポテンシャルのうち30%でToDoがこなせるように心掛けている」や「15時までに終わる設定で作っておくようにしている」「To Doリストが全部解消されることがない。意識的に切り替えていくことが仕事の効率につながる」など、スケジュールや精神的にある程度の余裕を持って予定を立てるアイデアも見られた。

■電子メールはビジネスのスタート

 寄せられた仕事術の中ではメーラーがよく利用されている。会議のメモやスケジュール管理やToDo管理、情報収集といった用途まで幅広く使われている。「電子メールはいまのビジネスのスタート地点になっています。電子メールにさまざまな機能を集約するのが1つの理想系なのかもしれません」と鷹木氏は話す。

 鷹木氏も実際にメーラーをToDo管理に使っている。「やらなくてはいけないことを前日に電子メールで送信して、当日会社に来たときに送ったメールを返信する状態にしておきます。返信状態にしたメールのウィンドウを作業が終わったものから消していくと、やらなくてはいけないことを忘れずに済むのです」

 はがね氏は「勉強のやり方を勉強する」というステップを踏む。資格試験であれば、「どうすれば確実に合格できる分だけ暗記できるか」という方法論を考える。資格試験対策の場合、はがね氏は「問題集を繰り返し解く。ただし2回目以降は『間違えた問題だけ』解く」という方法を採っている。脳に正しい答えを刷り込ませることが目的だ。

 勉強とは資格を取るためにするものなのだろうか。資格取得がゴールであるのならば、はがね氏のような「割り切った」勉強法は非常に効果的だ。これはつまり、ゴールがどこにあるかによって、勉強法を変える必要があるということを意味する。

 『結婚は人生の墓場となり得るのか?』のホリススム氏は、「未来に向けた種まきとして勉強をしたい」と語る。長期的な視野で、目先の結果にとらわれずに勉強をしたいという。だが、会社の中で仕事をしている以上、取らなければならない資格が前に立ちはだかる。結局、目先の結果を優先してしまうことに彼は悩む。

 まずは「技術は頭で覚えようとするのではなく、体に覚えさせるべし」という実践派を紹介する。『ベンチャー社長で技術者で』の生島勘富氏は「SQLを習得するに当たって、文法を覚えるのは後回し。まずはエクセルを使って手作業でデータを埋めて、手順を考える癖をつける」という勉強法を披露している。
「SQLが会話のペースでできるようになる!」わたしの勉強法:ベンチャー社長で技術者で:エンジニアライフ

ベンチャー社長で技術者で: 「SQLが会話のペースでできるようになる!」わたしの勉強法

 『地方からの戯言』のAhf氏も、「取りあえず手を動かすこと」の重要性を説く。実際にコードを書き、動かし、コードに手を加え……という作業を繰り返すことにより、技術は磨かれていくという。